赤べこは、福島県会津地方、特に会津柳津町(あいづやないづまち)に伝わる張り子の郷土玩具です。
「べこ」とは会津の方言で「牛」という意味で、頭部がゆらゆらと動くのが特徴です。
会津を代表するおみやげの一つで、市内には赤べこの絵付け体験ができる施設もあります。
赤べこには、約400年前の伝説があります。
1611年の大地震のあと、柳津にある「圓蔵寺(えんぞうじ)」というお寺を建て直す工事が行われました。
そのとき、重い木材を運ぶのを赤い牛が助けてくれたという言い伝えが残っています。
この出来事が、赤べこの始まりとされています。
また、赤色には昔から魔よけの力があると考えられてきました。
江戸時代に天然痘(てんねんとう)という病気が広まったとき、赤べこを持っていた子どもが病気にかからなかったという話もあります。
こうしたことから、赤べこは「厄除け」「病気除け」の縁起物として大切にされています。
現在は、張り子以外にもぬいぐるみやキーホルダーなど、さまざまな赤べこモチーフの商品が売られています。
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